「夏子の酒」 尾瀬 あきら 著(講談社文庫)
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夏子の酒 (1) 著者:尾瀬 あきら |
お久しぶりで御座います。
以前から【コミック・カテゴリ】の文字が小さくて読みにくいとのご指摘を数多く頂いておりましたので、この度【ニュース・カテゴリ】と同じ文字サイズに致しました。
さて、
15年ほど前に「モーニング」誌上におきまして、連載されドラマにもなった名作の「夏子の酒」です。
私の愛蔵コミックの中でも、かなり再読の頻度が高い作品でもあります。
最近は「焼酎ブーム」に押されてしまい、再び人気のなくなってしまった「日本酒」ですが、このマンガを読むとその魅力を再認識させられます。
テーマは「幻の米で造る幻の酒」という、それだけを聞けば鼻で笑ってしまいそうなものですが、なかなかどうして感動させられちゃいます。
中でも、亡き兄「佐伯 康男」の
「キリストが ワインを自分の血だと言ったように・・・・・・
おれは おれの血を醸(かも)す・・・・・・・」
や、「佐伯酒造杜氏 山田信助」の
「冬が来るんだぞ 草壁・・・・・・!! わしらの仕事が始まるんだぞ
わしゃ 今出来た酒より 造る酒のことしか頭にねえ・・・・・・!!
わしの・・・・・・すべてを賭ける・・・・・・たった一度の 冬が・・・・・・」
などと言った銘台詞には鳥肌が立ってしまいます。絶対に「日本酒」が呑みたくなることでしょう。
で、
その日本が世界に誇る文化である「日本酒」。
なかでも銘酒と呼ばれるお酒には素晴らしく美味しいものがあります。
山形の「十四代(じゅうよんだい)」
新潟の「八海山(はっかいさん)」
静岡の「開運(かいうん)」
岡山の「醇呼醇(じゅん こ にして じゅん)」
山口の「獺祭(だっさい)」
etc・・・・・・。
どれをとっても感動を与えてくれるお酒です。正に、貴重な我が国の文化なのです。
また予断ですが、私の地元岡山県の「醇呼醇」の醸造元「御前酒」では、私と差ほど歳の変わらない・・・造り酒屋では「若い」方が「頭(かしら)」をされていると聞きました。
文化の継承、その跡継ぎ問題はどこの世界にもあるんでしょうが、大変なんでしょうねぇ。
作中にもその辺の話が出てまいります。
造り酒屋だけでなく、その原材料でもある「米」を作る農家の方・・・所謂「お百姓さん」の後継問題も、これからの日本には深刻な問題であります。
この作品は単なる「美食マンガ」のような物ではなく、現代に根ざした問題点を浮き彫りにする「ヒューマンドラマ」であるといえるでしょう。
酒好きの方も、またそうでない「下戸」の方も・・・・どうぞ皆さん御一読を!!
でわっ。
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